平屋の住みやすさは収納数で決まる!必要な収納率を考えてみよう
平屋を建てようとお考えの皆さんは、収納スペースについてどのようにお考えでしょうか。収納スペースは多ければ多いほど良いという声がきっと多いでしょう。
実際に収納スペースが少ないと、物が溢れ返り散らかった家になってしまいますし、収納スペースがないからと、収納の為の家具を購入し設置して結果的に家が狭くなってしまいます。つまり住みやすい平屋・生活しやすい平屋=適切な収納スペースがあると考えられます。
そこで、快適な平屋生活を実現するための収納率について考えてみたいと思います。
収納率とは?
収納率という言葉をご存知でしょうか。どんな平屋を建てようとお考えの方は目にしたこともあるでしょう。簡単に説明すると収納率とは、快適な生活を送る上で必要な生活スペースと適切な収納スペースの割合を意味していて12~15%が平均のようです。13%あれば十分ですし15%もあればかなり広いと言えるでしょう。
収納率は、建物の床面積に対しての割合になるので階段の下のデッドスペースは含まれず、押し入れ、クローゼットなどが対象となります。例えば2階建て以上の住居であれば床面積が平屋の倍になることは想像がつくでしょう。そう考えると、床面積が1階部分しかない平屋は収納率が低く収納スペースが確保出来ないかと言うとそれは大きな間違いです。
平屋は無駄をなくした設計が基本とされているので、住居スペースを確保しつつ収納スペースを確保することが可能なので、平屋だから狭くて窮屈、平屋だから収納が少ないなんてことはあり得ないのです。
平屋に取り入れたい収納術
より快適な平屋生活を実現するために、平屋に取り入れたい収納スペースや収納アイディアについて考えたいと思います。平屋を建てる際は、思い切ってひとつ広めなスペースを確保することをおすすめします。
ロフトを作れば、収納スペースとして使うほかに書斎や子ども部屋にも応用して使えます。衣類の保管や、クリスマスツリーなどの大き目な季節行事アイテムの収納も可能です。
デッドスペースの活用
平屋では隙間や壁面に収納スペースを作るのもとても良い方法です。散らかりやすいリビングには壁面収納を設けるのも良いでしょうし、クローゼットの使い方も一度改めて考えてみると、下部分に何も置いていなくガランとしていたスペースホームセンター等でで購入したに収納ケースを置くと整理整頓も兼ねた収納スペースが完成します。もちろんひらやを建てる際に、クローゼットの中に棚を設計するのもありです。
見せる収納でおしゃれ度もアップ
散らかりがちな小物や雑誌などは、デザイン性のあるおしゃれな棚やラックを活用してみてはいかがでしょうか。アクリルで作られたケースやアンティーク調のラックなどありますし、DIYで作るのも楽しみのひとつになるでしょう。
ちょっとおしゃれなカフェを思い浮かべてみると想像しやすいと思います。収納方法ひとつでおしゃれなインテリアになり、片付けのたびに並べ方を変えてみると平屋を着せ替えるように楽しむことも出来るのではないでしょうか。
思い切って断捨離をするのも手段のひとつ
平屋で快適な生活を送るために重要な収納ですが、いくら収納率を増やしたとしても生活をしていれば次第に物が増えてしまうものです。収納を考える際は、同時に本当に必要な物を見極め、時には思い切って断捨離をすることも必要です。
断捨離で問題になるのが、思い入れのある物をどうするかの線引きです。趣味の物や思い出にこだわる方は愛読していた雑誌なども保管したいと思うでしょうし、子どもが幼稚園等で作った作品をすべて記念に残しておきたいと思われる方も多いでしょう。
雑誌であれば必要な記事だけスクラップする、スキャナーで読み込んでデータ化する、子どもの作品は数点だけ残し、他は写真を撮りデータで残すという方法もおすすめです。そうすれば、収納スペースの確保だけでなく思い入れのある物の劣化を気にする必要もなくなります。
まとめ
ミニマリストを目指すわけではありませんが、物に溢れた暮らしより必要な物に囲まれた生活の方がなんだか落ち着くでしょう。そう考えると収納スペースはとても重要ですが、平屋の場合は収納率という言葉は単なる目安でしかありません。収納率で収納スペースを考え収納が足りないとなるのは、少し違う気がします。
平屋の場合は収納率に振り回されるより、スペースを有効に活用することが何よりも大切な収納術だと考えますし、普段から整理整頓、時には思い切った断捨離も必要だと思います。